☆自家採種について「中玉トマト : 育種中」
2020/06/26
私は、新規就農をしてから、
「自家採種」(じかさいしゅ)を、
行っています。
自家採種 → 野菜から種を採ること
今日は、比較的、簡単に、
自家採種が行える、
「トマト」について、
説明をしてみたいと思います。
今回、「自家採種」する野菜は、
こちらになります。
現在、育種を行っている、
中玉トマト(世界一系)になります。
この中玉トマトは、
実は、偶然の産物で出来た
トマトなのです。
就農1年目に、大玉トマト 世界一
ステラ ミニトマトという
異なる品種を、同じ畝(列)に
定植(植える)して
しまったのです。(^▽^;)
就農2年目の年
種を採ったものから、
栽培をしていると、
「ん?」
「ミニトマトを植えたのに、
実が少し大きくないか~?」
「もしや・・・。」
はい。大玉とミニを、
同じ畝に植えた為に起こった
「交雑」(こうざつ)という現象が、
起こってしまったのです。
※交雑 → 他の品種を受粉し混ざり合ってしまうこと。
「あちゃ~」「やっちまった~」
と思ったのですが、
「まてよ!」
「もしや、これは、新品種の
開発に繋がるかも!」
なんとも、ポジティブに、
閃いてくれて、このトマトを、
育てて行くことに決めました。
この「中玉トマト」も、
今年で3年目を迎え、
色・形・味などが、
だいぶ安定してきました。
新しい品種を開発するには、
最低でも、3年間は種を採り続けて
その野菜の性格を安定的に固定して
行く必要があるのです。
来年からは、より安定した
果実を実らせてくれることに
なると思います。
トマト物語を語って、
話が逸れましたが、
「自家採種」の話に
戻します (^-^*)(..*)ペコリ
トマトの場合、まずは、
美味しそうな色・艶・形
先端に☆型のような白い跡
表面に細かい白い点々がある
以上を目安に選別します。
次に、味見をします。
半分に切り、半分を残し、
1/4カットにして
妻と私で味の感想を言います。
ふたりの感想が美味しいと
合致したトマトを残します。
選抜で選ばれたトマトは、
ジップロックに入れて、
品種・日付・畑の場所を記入し
密封して5~7日間 追熟させます。
追熟後、柔らかくなったものを、
袋の中で潰し、液体状にします。
このような状態になると、
実と種が分かれますので、
選別もやり易くなります。
次は、洗浄をします。
私は、袋の中に、
水を入れて揉みながら、
撹拌&洗浄をします。
すると、袋の中で、
皮や未熟な軽い種が、
浮き上がってきます。
浮いたものは捨てて
下に沈んだ種を採ります。
採種する種子よりも
目の細かいものを
使用すると良いです。
茶漉しから紙や布に載せ
乾燥させます。
乾燥後に布から取りやすく、
余計なものが付かないので、
布巾を愛用しています。
これは、私の「トマト」の
「自家採種」方法ですので、
さらに良い方法や考え方が
あると思います。
ご参考にお勧めの書籍を
案内させて頂きます。
自家採種入門
生命力の強いタネを育てる
コツのコツシリーズ
/ 中川原敏雄,石綿薫【著】
これならできる!自家採種コツのコツ
失敗しないポイントと手順
/ 自然農法国際研究開発センター
イラストでわかる
有機自給菜園 無農薬栽培、
堆肥づくりから自家採種、
エネルギー自給まで
/金子美登【著】
自家採種ハンドブック
「たねとりくらぶ」を始めよう
/ ミシェル・ファントン 〔本〕
詳しく知りたくなった方は、
各書籍を拝読して頂くことを
お勧め致します。
continue . . . . .
つづく . . . . .
From 農夫 of the 831 Farm